「クレンザーと洗顔料って、どう違うの?」
顔を洗うアイテムだけでもいろんな言葉があって、正直ややこしいですよね。
実はクレンザーと洗顔料、名前は違っても基本的な役割は同じ。
この記事では、クレンザーと洗顔料の違いをスキンケア初心者向けに解説します。
管理人……ですが、ちょっとした“落とし穴”もあります。
その落とし穴にはまらないためのポイントもまとめたので、あなたに合うクレンザー(洗顔料)を選ぶときのヒントにしてくださいね。
クレンザーと洗顔料の違いをまず結論から


「クレンザー」「洗顔料」——顔を洗うアイテムだけでも、いろんな言葉が飛びかってますよね。
今回は、そのモヤモヤをスッキリさせるために、まず結論からお伝えします。
クレンザー=洗顔料
「クレンザー」という名称のほとんどが、実は「洗顔料」を指しています。
私たちが日常的に使っている「洗顔フォーム」や「洗顔パウダー」と同じく、水性の汚れ(皮脂・汗・ホコリなど)を落とすためのアイテムなんです。
つまり、クレンザー=洗顔料。



シンプルに言うと、顔を洗うためのアイテム「洗顔料」のことです!
ここでもう一つ頭を悩ませる原因は「クレンジング」というアイテムです。
次の章では、この“クレンジング”がどんな役割を持っていて、なぜ混乱を招いているのかを詳しく解説していきます。
よく間違える【クレンザー(洗顔料)】と【クレンジング】の目的の違い


「クレンザー」と「クレンジング」って言葉の響きが似ているし、言葉の意味自体も同じなので間違いやすいのですが、スキンケアで使う場合は全く意味が違います。
クレンザー/洗顔料の役割
クレンザー(洗顔料)の目的は、水になじむ「水性の汚れ」を洗い流すコトです。



毎日の洗顔で使うアイテムのコト!
クレンザー/洗顔料の役割
- 落とすもの: 古い角質、酸化した皮脂、汗、ホコリ、夜間のスキンケアの残りなど
- 肌への作用: 肌表面の余分なものを取り除き、清潔な状態にして、化粧水や美容液の浸透しやすい土台を作ります。
- 使用のタイミング: クレンジング(メイクを落した)の後、または普通に顔を洗う時。
1週周って使いたくなる洗顔料
クレンジングの役割
クレンジングの目的は、メイクなどの「油性の汚れ」を洗い流すコトです。



メイク落としとも言われていますね
クレンジングの役割
- 落とすもの: ファンデーション、アイメイク、口紅、日焼け止め、BBクリームや皮脂の黒ずみなど
- 肌への作用: メイクや日焼け止めに含まれる油分を乳化・分解し、毛穴に入り込んだ油性の汚れを浮かせて落とします。
- 使用のタイミング: メイクをした日の顔を洗う前。
男の毛穴のケアもできるクレンジング
| 比較項目 | クレンザー/洗顔料 | クレンジング(メイク落とし) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 水性の汚れを落とす | メイクなどの油性のヨゴレを落とす |
| 汚れの種類 | 皮脂、汗、ホコリ、古い角質 | ファンデーション、日焼け止め、BBクリームなど |
| 形状 | フォーム、パウダー、石鹸、泡 | オイル、バーム、ミルク、ジェル |
| 使用の順番 | クレンジングの後、または朝 | 顔を洗う前 |
クレンザーと洗顔料とクレンジング、日本と海外で意味がズレている理由


この混乱の背景には、海外の文化やブランド戦略が深く関係しています。
アメリカ・韓国では洗顔料のことを「クレンザー」と呼ぶ文化がある
欧米圏や韓国では、肌を清潔にするアイテム全般を広く「Cleanser(クレンザー)」と呼びます。
欧米圏や韓国のスキンケア製品では、「Cleansing (クレンジング/メイクを落す)」と「Face Wash (洗顔料)」という呼び分けは一般的ではありません。
このため、海外ブランドの製品や、海外の美容情報をそのまま翻訳して取り入れた際に、「クレンザー」=「洗顔料」という定義が日本市場にも一部持ち込まれることになりました。
ちなみに情報
アメリカではメイクを落すのに「洗顔ワイプ(拭き取りシート」や「バーム」が主流。



クレンジングバームはW洗顔不要が主流。
「Makeup Remover」「Micellar Water」「Makeup Melting」などの表記があればが”メイクも落とせるよ”という意味です。



『クレンジング=メイク落とし』というのは日本独特の表現。
日本の一部ブランドが“カッコつけ名前”として採用している
高級ブランドや男性向けブランドの一部が、あえて「洗顔料」ではなく「クレンザー」という言葉を採用するケースがあります。
これは、製品の機能性や高級感をアピールするため、「ただの洗顔料ではない、肌を整える特別なケアアイテムである」というイメージ戦略によるものと考えられます。



「クレンザー」の方がちょっとカッコいいですよね(笑)
そのため、もし日本のブランドで「クレンザー」という製品を見かけたら、ほとんどの場合、パッケージ裏の使用方法を確認すれば「泡立てて使用する」と記載されており、実態は洗顔料であると判断できます。
男性用のちょっとお高い洗顔料
女性用の諭吉級の洗顔料
昭和男子ならコレを思い出す
検索結果が「クレンザー」と「クレンジング」をごっちゃにするわけ
ネットで検索すると「クレンザー」と「クレンジング」をごっちゃにしている場合をよく見かけます。
実は「クレンジング」という言葉、世界では“顔や体を洗うこと全般”を指しますが、日本では“メイクを落とす”という意味で使われています。
この日本特有の使われ方が、ネット検索やAI検索で混乱を招く原因です。
翻訳時の混同
英語の「Cleanser」という単語は、本来「洗浄料」や「洗顔料」全体を意味します。



他の国では【クレンジング=メイク落とし】という概念がない!
しかし日本語に翻訳する際、「クレンザー」を「クレンジング(メイク落とし)」と訳されるコトがあり、ここで意味のズレが生じます。



外国ではクレンザーのカテゴリーの中にメイク落としや洗顔が入っています。
検索結果の勘違い
さらに、ユーザーが「クレンザー」と検索しても、検索エンジンは「クレンジング」に関する情報も同時に求めている可能性を考慮します。



かゆい所に手が届く検索能力!
その結果、「クレンザー(洗顔料)」と「クレンジング(メイク落とし)」の両方の情報を検索結果に混在させて表示。
これにより、検索結果のトップには“洗顔料”と“メイク落とし”の情報が入り混じり、違いがより分かりづらくなるという現象が起きています。



つまり、検索エンジンが間違っているわけではなく、日本語の使われ方が複雑なんです。
【クレンザー (洗顔料)】【クレンジング】あなたはどれを使うべき?


混乱は一旦忘れ、あなたの日常的な肌の状態に合わせて、何をいつ使うべきかを確認しましょう。
メイクした日は → クレンジング+洗顔料
これが、メイクの油性の汚れと普段の水性の汚れを最も確実に落とすための「ダブル洗顔」の基本ルールです。
- クレンジング: メイクや日焼け止めを優しく浮かせてオフする。
- クレンザー/洗顔料: クレンジングの油分や、残った皮脂を泡でさっぱり洗い流す。
肌のメイク汚れが残るとニキビの原因になるため、メイクをした日は必ずクレンジングと洗顔料の両方使用しましょう。



ウォータープルーフの日焼け止めを使った日もこの組み合わせで!


メイクしていない日は → 洗顔のみ
朝や、一日中家にいてメイクや日焼け止めを塗らなかった日は、クレンジングは不要です。
クレンザー/洗顔料で、寝ている間に出た皮脂や汗、空気中のホコリを洗い流しましょう。
メイクをしていないのに毎日クレンジングをしてしまうと、肌に必要な油分まで奪いすぎてしまい、乾燥や敏感肌の原因になるため注意が必要です。


男性でBBクリームを使う場合はクレンジング必須
男性のスキンケアでも、最近増えているBBクリームや汗に強い日焼け止めを使用している場合は、それがクレンジング(メイク落とし)を使った方が無難。



洗顔料で落ちるって書いてあるけど、残っている場合もあるので!
「メイクではないから」と洗顔料だけで済ませてしまうと、肌に成分が残り、毛穴詰まりや肌荒れの原因になります。BBクリームを使った日は必ずクレンジングを行ってください。
毛穴が黒ずんだらクレンジングで毛穴ケア
毛穴の黒ずみ(角栓)は、皮脂と古い角質が混ざった油性の汚れです。



油汚れはクレンジング!
毛穴の黒ずみは洗顔料の泡だけでは落としきれない頑固な汚れなので、週に1〜2回クレンジングを使って毛穴をマッサージする「クレンジングケア」を取り入れるのがおすすめです。



洗顔料でゴシゴシこすると肌にも負担かかります
クレンジングで毛穴の詰まりを溶かし出し、黒ずみの目立たない肌へ導けます。
毛穴ケアもできるクレンジング
余談:クレンザーと名が付いたクレンジングもある
一番ややこしいのがコレ、クレンザーと名前が付いたクレンジングがあります。



それが、オルビスミスターのクレンザー
名前だけ見ると「洗顔料かな?」と思ってしまいますが、実際は男性向けのメイク落とし。
オルビス ミスター クレンザーは、BBクリームや皮脂汚れなど“油分を含んだ汚れ”を落とすタイプ。



役割はクレンジングなのに、名前は「クレンザー(洗顔料)」。
これは、男性でも手に取りやすいように“クレンジング”という言葉を避けて名づけられていると考察。
でも、正直こういうケースはかなり珍しいです。



「クレンザー=洗顔料」として覚えておけば、ほぼ間違いありません。
まとめ|クレンザーと洗顔料の違いはない!


クレンザーと洗顔料、さらにはクレンジングという3つの言葉で混乱してしまいそうになりますが、覚えることはシンプル。
日本の市場での意味は同じ。汗やホコリなどの水性の汚れを落とす
メイク落とし。皮脂などの油性の汚れを落とす
今日からこの違いを意識して、メイクをした日は「クレンジング+洗顔」、しない日は「洗顔のみ」の正しいステップで、あなたの肌を健やかに保ちましょう!







