男が化粧水を使うことに、気持ち悪いと感じる人は、少なくありません。
それは「やっていること」が問題なのではなく、「見え方」や「距離感」がズレているだけ。
この記事では、男の化粧水がなぜ気持ち悪く感じられるのか?そして、どうすれば自然に取り入れられるのか?を、
おじさん目線で整理していきます。
『男の化粧水が気持ち悪い』を考える前に基礎知識

ここではまず、「男の化粧水=気持ち悪い」と感じてしまう前に、前提として知っておきたい基礎的な話を整理します。
化粧水(スキンケア)と化粧(メイク)は本来別物
まず最初に、ここだけは整理しておきたいポイントがあります。
それは、化粧水(スキンケア)と化粧(メイク)は、本来まったく別のものだということ。
化粧(メイク)とは
- 見た目を変える
- 印象を操作する
- 隠す、盛る
といった「多くの女性がしている外見を色で飾る(補正する)行為」です。
化粧水(スキンケア)とは
- 洗顔後の乾燥を防ぐ
- 肌の水分バランスを整える
- 肌を健やかな状態に保つ
という、肌のコンディションを整えるためのケア。
つまり、「化粧水を使う=化粧をしている」という考え方自体が、少しズレています。
男が化粧水を使うことは、
見た目を変えたいからではなく、肌を整えるため。
この前提を押さえておくだけで、「気持ち悪い」という感情の正体が見えやすくなります。
「化粧水」という名前でも、化粧をするためのものではない
「化粧水」という名前の「化粧」が、どうしても引っかかる。これは、化粧水(スキンケア)初心者の男性がほぼ100%感じる違和感です。
実はこの名前、“化粧をするための水”という意味ではありません。
もともと化粧水は、肌を整えるための水として使われていました。室町時代の「へちま水」が、その代表例です。
その後、明治以降になると女性の化粧が一般的になり、化粧の前に、肌を乾燥から守るための保湿用の水として使われるようになります。
この流れの中で、「化粧水」という呼び方が広まりました。
※いわば、日本独自のマーケティング戦略とも言えます。
つまり化粧水は、見た目を作るお化粧ではなく、肌のコンディションを整えるための準備。
いわば、「準備のための水分補給」を分かりやすく伝えたのが化粧水の始まりです。
※諸説あります
男にとって化粧水とは
では、男性にとっての化粧水の役割はとてもシンプルで「肌を整えるためのモノ」です。
- 洗顔後に顔がつっぱる
- エアコンで乾燥する
- 年齢とともに肌の回復が遅くなる
こうした変化は、特別に意識が高い人だけの話ではありません。
40代・50代になると、体力だけでなく肌の状態も確実に変わってきます。
化粧水は、肌を若返らせる魔法のアイテムではありません。ただ、「何もしないことで起きる違和感」を
これ以上大きくしないための最低限のケア。
それが、男にとっての化粧水です。
ここまで理解しておくと、「男が化粧水を使うのは気持ち悪いのか?」という問い自体が、少し違って見えてくるはずです。
『男の化粧水が気持ち悪い』と感じるポイントはどこにあるのか?

「男が化粧水を使うのは気持ち悪い」そう感じてしまう理由は、多くの場合、化粧水そのものではなく、周辺の“ズレ”や“違和感”が原因になっています。
男らしさのギャップ(昭和の男性像)
まず一番根深いのが、昔から刷り込まれてきた「男らしさ」のイメージです。
昭和世代のメンズスキンケアの価値観
- 男はスキンケアなんてしない
- 顔は水で洗えば十分
- 化粧品は女性のもの
こうした価値観は、特に昭和〜平成初期に育った世代ほど強く残っています。
日に焼けて肌が浅黒く、テカっているのが昭和のカッコイイ男の定義
そのため、「男が化粧水を使っている」という事実そのものに、無意識のギャップや違和感を感じてしまうのが昭和の時代でした。
付けすぎで顔がテカっている(使用方法の問題)
次に多いのが、化粧水の使い方による違和感。
化粧水は、たくさん付ければ効果が上がるものではありません。
間違った使い方で気持ち悪いと思われるケース
- 量が多すぎる
- 肌に吸収されず表面に残っている
- 結果、顔がテカテカして見える
まるで、雨を避けるために傘を差して、前が見えずに溝に落ちるようなもの。
化粧水が悪いのではなく、使い方の問題。
適量を守ったり自分にあったものを使ったりするだけで、この違和感はほぼ解消できます。
スキンケアをアピールしすぎてしまう
意外と見落とされがちですが「やっていること」より「語り方」が原因になるケースもあります。
- 使っている化粧水を細かく説明する
- スキンケアの話題を必要以上に出す
- 良かれと思って周りに勧める
こうした行動が重なると、周囲からは「そこまで言わなくても…」と感じられてしまうことがあります。
スキンケアをすることはシャツにアイロンをかけるようなモノ
アイロンの話を誰も聞きたがらないように、スキンケアの話も誰かに質問されない限りは、自分から話しだすのはやめておきましょう。
自分目線:化粧水を付けると顔がベタベタすると思っている
そして最後が、他人の目ではなく、自分自身の感覚です。
化粧水に対して、
化粧水のイメージ
- ベタベタしそう
- ヌルつきが残りそう
- 触ったときに不快そう
というイメージを持っている人は多いです。
実際、肌質に合わない化粧水や、付けすぎた場合には、この「気持ち悪さ」を感じることもあります。
ただ、ここでもポイントは同じで、原因は化粧水そのものではなく、選び方と使い方。
この点を押さえるだけで、「自分が気持ち悪くなるかも…」という不安は、かなり軽くなります。
コロナ以前とコロナ後で変わったメンズスキンケアの基準

「男が化粧水を使うのは気持ち悪い」
そう感じるかどうかは、個人の好みというより時代の空気に大きく左右されてきました。
特に、コロナを境にメンズスキンケアの立ち位置は大きく変わっています。
コロナ以前:メンズスキンケアは一部の人のものだった
コロナ以前、男性がスキンケアをしていると聞くと、
コロナ以前のメンズスキンケアの認識
- 美容にかなり気を使っている人
- 意識が高いタイプ
- ちょっと珍しい存在
そんなイメージを持たれることが少なくありませんでした。
「美容男子」という言葉が使われていたことからも分かるように、メンズスキンケアは“特別な人がやるもの”という位置づけだったのです。
化粧水を使っているだけでも、「そこまでやるの?」と見られてしまう空気が、コロナ以前は確かにありました。
コロナ後:メンズビューティーが身だしなみとして定着した
一方で、コロナ後。状況は大きく変わりました。
コロナ以降のメンズスキンケアの認識
- 清潔感への意識が一気に高まった
- オンライン会議で顔がアップになる機会が増えた
- 年齢による肌の変化が、より自覚されやすくなった
メンズスキンケアは「美容」ではなく「身だしなみ」として扱われるようになります。
百貨店では「メンズビューティー」という売り場が当たり前になり、50代男性向けの化粧水がテレビCMで流れる時代になりました。
つまり今は、「男が化粧水を使っているかどうか」よりも、「清潔感があるかどうか」が見られる時代。
メンズスキンケアは、目立つための行為ではなく、シャツにアイロンをかけるのと同じ、ごく基本的な身だしなみへと変わってきました。
それでも男が化粧水を付けると「気持ち悪い」と感じてしまう理由

ここまで読んで、「理屈は分かったけど、それでもやっぱり抵抗がある」と感じている人もいると思います。
その感覚は、決しておかしくありません。
ただ多くの場合、原因は“化粧水そのもの”ではありません。
化粧水そのものが悪いわけではない
まず大前提として、化粧水を使うこと自体が「気持ち悪い行為」になることはありません。
化粧水が「気持ち悪い」「なんとなく苦手」と感じてしまう場合、原因はもっと別のところにあります。
化粧水が気持ち悪い(ニガテ)と感じる原因
- 選び方
- 使い方
- 仕上がりの状態
このあたりが噛み合っていないケースです。
「男が化粧水を使うから気持ち悪い」のではなく、間違った化粧水を選んでしまったコトが原因。
化粧水で失敗しないために大切なのは、“使うかどうか”ではなく、“合っているかどうか”。ここを押さえておくことが必須です。
違和感の正体は「ベタつき・量」にある
もっとも多い原因が、化粧水の付けすぎによるベタつきです。
量が多すぎると、
- 肌に吸収されず表面に残る
- 触るとペタッとする
- 時間が経ってもテカリが消えない
といった状態になりやすく、化粧水を使った本人も、周囲も、違和感を覚えやすくなります。
女性用の化粧水はベタつきやすい
特に男性は、女性に比べて皮脂量が多く、肌質が根本的に違います。
そのため、女性用ではなく男性用の化粧水を選ぶことが大切です。
女性用の化粧水は、メイクをすることを前提に作られているものが多く、メイクが乾かないよう、保湿成分が多めに配合されています。
この「メイク前提」の化粧水を男性が使うと、必要以上にうるおいが残り、結果としてテカる・ベタつくといった違和感につながりやすくなります。
男性が化粧水で失敗しないためには、「多く付けること」ではなく、合ったものを、適量使うことが何より重要です。
香水のように香りが残るタイプを使っている
もうひとつ見落とされがちなのが、香りの問題です。
化粧水の中には、
- 甘さの強い香り
- 花系の香り
- 時間が経っても残る香り
こうしたタイプもあります。
肌には合っていても、香りが前に出すぎると、「気持ち悪い」「やりすぎている」という印象につながりやすくなります。
スキンケアは、あくまで身だしなみ。
違和感を避けたいなら、男性用の化粧水を選ぶのが無難です。
男が気持ち悪くならない化粧水の選び方

ここまでで分かってきた通り、「気持ち悪い」と感じる原因の多くは、化粧水の選び方と使い方にあります。
逆に言えば、次のポイントさえ押さえれば、違和感が出ることはほとんどありません。
ベタつかない使用感を選ぶ
まず最優先なのが、ベタつかない使用感です。
化粧水は、しっとりしていれば良いわけではありません。
- つけた後、すぐに肌になじむ
- 触っても手に吸い付かない
- テカリが残らない
この感覚があるものを選びましょう。
「さっぱりタイプ」「軽めの使用感」と書かれているものは、男性には相性が良いことが多いです。
香りが残らないタイプを選ぶ
次に意識したいのが、香りです。
スキンケアは、香りで主張する必要はありません。
- 無香料
- つけた直後に消える程度の香り
このどちらかを選ぶだけで、「やりすぎ感」は一気に減ります。
香水のように香りが残るタイプは、どれだけ肌に合っていても、違和感につながりやすいので避けた方が無難です。
つけすぎないことを前提に使う
どんなに良い化粧水でも、つけすぎれば違和感は出ます。
目安としては、
- 1回につき、100円~500円玉ぐらいの量
- 顔全体に薄くなじませる
これで十分です。
べちゃべちゃにならないくらいが、ちょうどいい量。
ベタつきを感じたら、それは量が多いサインだと思ってください。
男性用を使う
最後に、一番シンプルで失敗しにくい選択が、男性用の化粧水を使うことです。
男性用の化粧水の特徴
- 皮脂量が多い肌を前提
- ベタつきにくい設計
- 香り控えめ
といった特徴があります。
特に化粧水初心者の場合、無理にこだわるより、まずは男性用を選ぶのがベター。
男の化粧水はオールインワンタイプが主流

ここまでで、「気持ち悪くならない化粧水」を選ぶためのポイントは、かなり見えてきたと思います。
実はその条件を、最初からまとめて満たしやすいのがオールインワンタイプの化粧水です。
なぜオールインワンが向いているのか
オールインワンタイプの特徴
- 化粧水
- 乳液
- 美容液
スキンケアに重要な3つの役割を、1本でまとめてカバーできる設計になっています。
そのため、
- つけすぎになりにくい
- ベタつきにくい
- 使い方がシンプル
という特徴があります。
「化粧水は初めて」「毎日きっちり続ける自信がない」という男性にとっては、失敗しにくい選択肢です。
「気持ち悪くならない」条件と相性がいい
これまでに挙げてきた、
- ベタつかない
- 香りが残らない
- 量を調整しやすい
- 使いすぎない
といった条件は、オールインワンタイプと非常に相性が良いポイント。
重ね塗りをする必要がなく付けすぎる失敗が少ない為、違和感が出にくいのもオールインワンタイプ大きなメリットです。
続けやすさも重要
スキンケアは、一度やって終わりではなく、毎日続けてこそ意味があるもの。
その点でも、オールインワンは
- 手間が少ない
- 迷わない
- 毎日の習慣にしやすい
- コスパ大
という意味で、男性向けのスキンケアとして定着しています。
男におススメの化粧水(オールインワン)7選

化粧水選びに悩んだら、まずはこの7本から選べば間違いありません!
どれも ベタつかない・香り控えめ・使いやすい という条件を満たす、男性向けの定番&実力派アイテムです。
■ NILE|オールインワンスキンケアローション
正直、何を選べばいいかわからない人は、まずこれで!
風呂上がりや寝起きににパパッと使えて、悩む時間がほぼゼロ。
顔に広げた瞬間、「あ、これで正解だな」と分かる、わかりやすさがあります。
派手さより安定感。
長年売れ続けている理由は、そこにありました。
■ VARON|オールインワン
「若く見られたい」より、「疲れて見えない」を選びたい人向け。
最初の印象は、正直なところ「ちょっと高いな…」。
ただ、使い続けると自分でも何かを感じる。
モテたい人向けというより、余裕のある大人でいたい人向けの一本です。
■ ニベアメン|アクティブエイジローション
近所のドラッグストアで、思い立ったその日に手に入る手軽さは強い。
使い心地も想像通りで、変なクセがなく毎日続けやすいけど、テンションが上がるタイプではありません。
でも不思議なもので、スキンケアをちゃんとやっているという事実が、じわっと自信につながってくる。
劇場版ではなく、連続ドラマ。派手さはないけれど、堅実。
おじさんほど、首尾よく、手堅くまとめたい。
■ オルビス ミスター|エッセンスローション
ベタつくのが嫌で、化粧水を避けてきた人ほどハマる。
最初に驚くのは、少し独特なオイルフリーな感触。だから、塗った後の軽さがクセになります。
ベタつかず、暑い季節でも顔が重くならないのがありがたい。
保湿感を求めすぎると不安になるかもしれませんが、午後にテカっていない自分を見ると評価が一変。
お得なお試しセットがあるので、まずはそこから試すのもアリ。
■ 資生堂メン|ハイドレーティングローション
「ちゃんとした大人」でいたい日に、選びたくなる一本。
つけた瞬間、少し背筋が伸びます。
顔が「分かってる大人」になる感じがして、気分がいい。
値段で一瞬ひるみますが、翌朝、肌がきちんと仕事しているのを見ると納得。
香りも含めて完成度が高く、目を閉じて使っても「資生堂だな」と分かる安心感があります。
自分を少し格上げしたいタイミングで選びたい化粧水です。
■ ASTALIFT MEN MONOM|モイスチャライザー
アスタリフトの“弟分”だと思って油断していたら、意外と頼れる。
正直、最初はあの「爆売れしたアスタリフトの弟分でしょ?」と少し甘く見ていました。
最初は高級感が控えめに感じても、数日後には「これで十分じゃないか」と思い始める。
結果的に、使用頻度が一番高くなる化粧水です。
無理せず続けたい人の、ちょうどいい味方。
■ クワトロボタニコ|オールインワン ボタニカル ローション
若作りはしない。“ちゃんと年齢を重ねた男”のための一本。
使うと、化粧水というより“身だしなみ一式を整えた”感覚。顔だけでなく、気持ちまでシャキッとする。
クワトロボタニコは、若さを売りにするのではなく、「今の年齢を前提にした男性」を想定したいわば“おじさん専用”のスキンケアブランド。
朝これを使った日は、コンビニの店員さんの笑顔が少し長く感じる。
たぶん気のせい。でも、嫌いじゃない。
迷ったら、この2本
化粧水で大事なのは、「正解を選ぶこと」ではなく「失敗しないこと」。
どちらも、男が使って気持ち悪くならない条件をきちんと満たしています。
まずは1本。
合わなければ、やめればいい。
それくらいで、ちょうどいい。
よくある質問|男の化粧水、ここが気になる

まとめ|男の化粧水が「気持ち悪い」は、昭和で終わった

男が化粧水を使うこと自体が、何か特別だった時代は、もう終わっています。
かつては、「男は何もしないのが当たり前」「肌を気にするのは女々しい」そんな価値観がありました。
でも今は、清潔感を整えることは、シャツにアイロンをかけるのと同じ、ごく普通の身だしなみです。
無理に若作りをする必要はありません。
語る必要も、見せる必要もない。
ただ、鏡の前の自分が「まあ、悪くないな」と思えれば、それで十分。
男の化粧水は、もう特別なものじゃない。当たり前の身だしなみとして、静かに定着していくだけです。

